- たく
- I
たく【卓】机。 テーブル。II
「~を挟んで対座する」
たく【多久】佐賀県中央部の市。 古来より開け, 明治以降は炭鉱町として発展。 ミカン・ビワを生産し, 聖廟や旧石器時代の遺跡でも知られる。IIIたく【宅】(1)住居。 住み家。「立派なお~ですね」
(2)自分の家。 自宅。「~のほうに届けてください」
(3)妻が他人に対して自分の夫をいう語。「~に申し伝えます」
→ おたく(御宅)IVたく【柝】拍子木(ヒヨウシギ)。V「~を鳴らす」
たく【栲】コウゾまたはカジノキの古名。VI「此の郷の中に~の樹多(サワ)に生ひたり/豊後風土記」
たく【沢】めぐみ。 恩恵。 恩沢。VII「人民泰平の~を楽みたりしかども/日本開化小史(卯吉)」
たく【炊く】〔「焚(タ)く」と同源〕(1)米などを水と共に煮て, 食べられるようにする。 かしぐ。「御飯を~・く」
(2)(西日本で)煮る。「大根を~・く」
‖可能‖ たけるVIIIたく【炷く・薫く】〔「焚(タ)く」と同源〕香(コウ)をくゆらす。「香を~・く」
‖可能‖ たけるIXたく【焚く】(1)火を燃やす。「かがり火を~・く」「火を~・く」
(2)(ある物を)燃料として火を燃やす。「蒸気機関車は石炭を~・いて走る」「葦火~・く屋の煤(ス)してあれど/万葉 2651」
(3)火を燃やすことによってある事を実現させる。「風呂を~・く」「護摩を~・く」
‖可能‖ たけるXたく【磔】永字八法(エイジハツポウ)の第八筆の右払い。→ 永字八法XIたく【綰く】〔手を使って動作する意か〕(1)髪をかき上げる。 すいて束ねる。「~・けばぬれ~・かねば長き妹が髪/万葉 123」
(2)力いっぱい舟をこぐ。「大船を荒海(アルミ)に漕ぎ出で八船~・け/万葉 1266」
(3)〔「だく」とも〕馬の手綱を操る。「石瀬野(イワセノ)に馬~・き行きて/万葉 4154」
(4)たぐり上げる。XII「あまのなは~・きいさりせむとは/古今(雑下)」
たく【鐸】(1)中国古代の鈴の一種。 銅または青銅製の扁平な釣り鐘形で, 中に舌があり, 上方の細長い柄を持って振り鳴らす。 舌が木製のものを木鐸(ボクタク), 金属製のものを金鐸という。 ぬて。 ぬりて。 さなき。 鐸鈴。(2)風鈴。XIIIたく【長く・闌く】⇒ たける
Japanese explanatory dictionaries. 2013.